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雛人形の部品と名称を解説!人形の役割から七段飾りの飾り方まで、各パーツの意味と配置を詳しく紹介

季節の行事
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雛人形を飾るとき、「この人形はどこに置けばいいの?」「この道具には何か意味があるの?」と悩んだことはありませんか?

この記事では、雛人形の部品と名称を解説します。

お内裏様とお雛様から始まり、三人官女、五人囃子、そして様々な道具まで、それぞれの役割と意味を詳しく紹介します。

七段飾りの正しい飾り方もわかりやすく説明しますので、次回のひな祭りは、知識を深めてより楽しく飾り付けができますよ。

雛人形の部品の名称は?意味が込められた各パーツを解説

雛人形って、たくさんの部品がありますよね。

それぞれの部品に意味があるってご存知ですか?

今回は、雛人形の各パーツについて詳しく解説していきます。

屏風

金色の屏風が定番ですが、これには「二人の未来が光り輝くように」という願いが込められているんです。最近では、漆塗りや黒塗り、木製、刺繍など様々なデザインがあって、お家の雰囲気に合わせて選べるようになりました。

あやか
あやか

最近、和モダンな雰囲気の屏風を見かけて、とってもおしゃれだなと思いました。

ぼんぼり

ぼんぼりは、もともとロウソク立てだったんです。江戸時代には結婚式が夜に行われていたので、ぼんぼりに明かりを灯さないと見えなかったんですよ。面白いことに、「ほんのり」という言葉が「ぼんぼり」に変わったという説もあります。

三方・三宝

三方や三宝は、お酒を入れる瓶子(へいし)を載せる台です。瓶子には水引で飾られた熨斗(のし)がついていて、紅白梅の花がデザインされています。

高坏(たかつき)

高坏(たかつき)は、偉い人にものを差し上げるときに使う器です。ここに乗っている紅白のお餅は、太陽と月を表しているんですよ。お菓子が乗っていることもあります。

菱台

菱台は、菱餅を置く台のことです。三段に重なった菱餅の色にはそれぞれ意味があり、白は雪、緑はよもぎ(邪気を払う)、ピンクは桃の花を表しています。

桜橘

桜橘は、京都御所にある左近の桜と右近の橘という木が由来です。昔から、桜と橘には魔除けと邪気払いの力があると考えられていました。橘には長生きできますようにという願いも込められているんです。

嫁入り道具

雛人形には嫁入り道具も飾られます。箪笥、長持、鏡台、針箱、衣装袋、火鉢、茶道具などがあります。これは、雛人形が結婚式を表しているからなんですよ。

お駕籠、重箱、御所車は、昔のお姫様が嫁ぐときの様子を表しています。お駕籠とは昔の偉い人が乗る乗り物、重箱は食べ物を入れる箱、御所車も貴族が使う乗り物です。

毛氈(もうせん)

雛人形の下に敷かれている赤い布、毛氈(もうせん)。赤は太陽の色で、生命力を表しています。また、魔除けの意味もあるんです。この毛氈を敷くことで、家の中に神聖で特別な場所を作ります。

雛人形の部品の名称:お内裏様とお雛様以外の人形の名称は?

雛人形には、お内裏様とお雛様以外にもたくさんの人形がいます。

ここでは、それぞれの人形の名前と役割について詳しくお話しします。

親王・内裏雛(だいりびな)

お内裏様とお雛様は、親王や内裏雛(だいりびな)とも呼ばれています。実は、天皇と皇后をモデルにしているんですよ。お内裏様が持っている笏(しゃく)の裏側には、儀式の進行や出席者の名前が貼られていたそうです。お雛様が持っている扇の裏側には、儀式のお作法が書かれていたんです。

三人官女

三人官女はお雛様のお世話をする女官さんたちのことです。結婚式でもお雛様のサポートをしたり、お酒を注いだりする役割があります。左側の官女さんは加えの銚子、真ん中の官女さんは三方、右側の官女さんは長柄銚子を持っています。これらは全部お酒を注ぐための道具なんです。

五人囃子(ごにんばやし)

五人囃子(ごにんばやし)は、雛人形を楽しい雰囲気にしてくれる音楽隊です。謡に笛、太鼓の五人組で構成されています。実は、この五人は11歳から16歳の少年たちなんです。髪型がおかっぱで、侍烏帽子(さむらいえぼし)をかぶっているのが特徴です。

随身(ずいじん)

随身(ずいじん)は、弓矢を持った老人と若者の二人組です。矢大臣とも呼ばれていて、宮廷を守る役割があります。左側が老人で左大臣、右側が若者で右大臣と呼ばれることもあります。

仕丁(しちょう)

仕丁(しちょう)は三人組で、怒り、泣き、笑いの表情をしているので、三人上戸とも呼ばれています。宮廷でいろいろな雑用をする係なんです。左側の怒っている仕丁さんは日傘を、真ん中の泣いている仕丁さんは靴を置く台を、右側の笑っている仕丁さんは雨傘を持っています。

あやか
あやか

雛人形を見るたびに、この小さな世界にたくさんのドラマが詰まっているんだなって感じます

雛人形の七段飾りはどの順番で飾る?

雛人形の七段飾り、どんな順番で飾るのか知っていますか?

ここでは、上の段から順番に詳しく説明していきます。

1~3段目

最上段には、お内裏様とお雛様が飾られます。お内裏様は右手に笏(しゃく)、左脇に刀を持ち、お雛様は桧扇(ひおうぎ)を持ちます。これらは昔の儀式で大切な道具だったんですよ。

二段目には、三人官女を並べます。真ん中の官女さんが座っていて、両側の官女さんが立っているのが普通です。でも、たまに座っている官女さんが2人で、立っている官女さんが1人のこともあります。その時は、立っている官女さんを真ん中に置きます。

三段目には、五人囃子(ごにんばやし)を並べます。向かって右から、謡い、横笛、小鼓、大鼓、太鼓の順番です。左に行くほど音の大きい楽器になっていくんですよ。

4段目以降

四段目には、随身(ずいしん)を置きます。向かって右が左大臣(老人)、左が右大臣(若者)です。両方とも弓と矢を持っています。

五段目には、仕丁(しちょう)を並べます。左から台笠(だいがさ)、沓台(くつだい)、立傘(たてがさ)を持っています。仕丁の左右には桜と橘の木を飾ります。

六段目には、嫁入り道具を置きます。箪笥(たんす)、長持(ながもち)、鏡台、針箱、火鉢など、昔の大きなお屋敷で使われていた道具がたくさん並んでいます。

七段目には、真ん中に重箱を置き、左右に御駕篭(おかご)と御所車(ごしょぐるま)を配置します。普通は、向かって左に御駕篭、右に御所車を置きます。

あやか
あやか

雛人形の七段飾りは本当に豪華!まるで昔の宮廷にタイムスリップしたような気分になります。

まとめ

雛人形の各パーツには、昔の人の願いや知恵が詰まっています。

雛人形を飾るときは、これらの意味を知ると、より深く楽しめますよ。

昔の宮廷の様子を想像しながら飾るのも素敵ですね。