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お盆の精霊馬の正しい飾り方とは?飾る時期・向き・場所を解説

季節の行事
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お盆の季節に用意する精霊馬(しょうりょううま)。でも「飾る期間っていつからいつまで?」「どっちを向けたらいいの?」「どこに置いたらいいの?」と、意外と迷うことが多いですよね。見た目はかわいいけれど、そこにはしっかりとした意味と決まりがあるんです。

この記事では、精霊馬の正しい飾り方について、向き・置き場所・飾る時期を丁寧に紹介しています。

精霊馬を飾る時期はいつからいつまで?お盆に飾る意味を解説

お盆になると、家族みんなでご先祖様をお迎えする準備をします。その中でよく見かけるのが、キュウリやナスに割りばしの足をつけた「精霊馬」です。この精霊馬は、お盆の「迎え盆」になる8月13日に作って、「送り盆」の8月16日まで飾っておくのが一般的です。

キュウリの馬は、足の速い馬に見立てて、ご先祖様が早く帰ってきてくれるようにという願いを込めて、8月13日の迎え火のときに飾ります。

そして、ナスは足の遅い牛に見立てられ、ご先祖様がゆっくりとあの世へ戻れるようにとの思いが込められていて、送り火をする8月16日に飾ります。

あやか
あやか

どうして馬?牛?と子供のころは思ってたけど、意味を知るとじーんときちゃいますね。

お盆の精霊馬は、ただの飾りではなく、ご先祖様への感謝の気持ちを表す大切な風習なのです。

精霊馬はどこに飾る?玄関・仏壇・室内の適切な置き場所

精霊馬は、盆棚(精霊棚)に飾るのが一般的です。これは、ご先祖様をお迎えする大切なお供え物のひとつだからです。キュウリの馬とナスの牛を、他のお供え物と一緒に並べて飾ります。

あやか
あやか

盆棚(ぼんだな)は、お盆の時期にご先祖様をお迎えするために、仏壇の前や横に用意する祭壇のこと。精霊馬のほかに燭台や香炉などを飾るよ。

また、お盆の迎え火や送り火のときに、玄関や門の前に精霊馬を一時的に置く習慣があるところもあるんです。

ただし、気をつけてほしいのは、キュウリやナスは野菜なので、暑い中で長く外に置いておくとすぐに傷んでしまうことです。虫が寄ってきたり、腐ってしまうこともあります。なので、玄関などに置くときは短い時間だけにして、終わったらすぐ室内に移すようにしましょう。

精霊馬を飾る向きに意味はある?正しい飾り方の注意点

精霊馬(しょうりょううま)を飾るときには、向きにもちゃんと意味があります。ただ置くだけではなく、「どっちを向けるか」がとても大切なんです。

ご先祖様をお迎えする8月13日には、精霊馬の頭を家の内側(仏壇のある方向)に向けて飾ります。これは、ご先祖様がまっすぐ家に帰ってこられるようにという気持ちがこもっています。そして、送り出す8月16日には、家の外側(玄関のある方向)に向けて飾ります。

飾る場所によって向きも少し変わります。玄関に飾るときは、迎え盆では玄関の中に向けて、送り盆では玄関の外へ向けて配置します。

あやか
あやか

ご先祖様を迎え入れる向き(内側)/送り出す向き(外側)と覚えやすいね!

精霊馬と精霊牛は、茎(へた)の部分を「頭」と見立てて向きを決めます。たとえばキュウリの馬なら、ヘタのほうが頭、反対側がお尻になります。

まとめ

精霊馬は、キュウリの馬やナスの牛を使ってご先祖様の気持ちを表す、とても大切なお盆の風習です。飾る時期や場所、向きにそれぞれ意味があり、丁寧に準備することで、ご先祖様への感謝の気持ちをしっかりと伝えることができます。地域によって風習が少し違うこともありますが、大切なのは「心を込めて迎えること」。お盆の季節には、ぜひご家族で精霊馬を飾りながら、ご先祖様とのつながりを感じてみてくださいね。