「端午の節句に柏餅とちまき、どっちを用意すればいいの?」と迷っていませんか?
スーパーに行くと両方並んでいて、「地域によって違うらしいけど、うちはどうすべき?」「そもそも何が違うの?」と頭を抱える方も多いはずです。
結論から言うと、どちらを選んでも正解です。 ただし、それぞれに異なる由来・意味・文化があるため、知った上で選ぶとより行事が豊かになります。
✅ 東日本は柏餅、西日本はちまきが主流——でも現代はどちらでもOK
✅ 柏餅=子孫繁栄、ちまき=厄除け が由来
端午の節句では、柏餅とちまき、どちらを選ぶべき?
東日本=柏餅、西日本=ちまきが主流——でも現代はどちらでもOK
歴史的な背景から、東日本では柏餅、西日本ではちまきがそれぞれ端午の節句の定番菓子として根付いてきました。
しかし現代では、全国の和菓子店やスーパーで両方が販売されています。どちらを選んでも「間違い」にはなりません。

じゃあ、我が家ではどっちを選ぼうかな?
柏餅とちまき、どっちを買う?選び方3つの基準
柏餅とちまき、どちらを選ぶかの基準としては、先ほどお伝えした「地域性」のほかに、それぞれに込められた願いをみてもいいでしょう。
- 🎋 柏餅:「子孫繁栄(家がずっと続くように)」の願いが込められている
- 🎋 ちまき:「厄除け(病気や災いを追い払う)」の願いが込められている
あとは子供や家族から「柏餅のほうが好き!」「ちまきがいい!」などリクエストがあれば応えてあげましょう。
| 優先したいこと | おすすめの選び方 |
|---|---|
| 地域の伝統を重視したい | 東日本出身→柏餅、西日本出身→ちまき |
| 子どもや家族の好みを優先したい | 甘いあんこ好き→柏餅、食感重視→ちまき |
| こんな願いを込めたい | 子孫繁栄→柏餅、厄除け→ちまき |
「どれを選べばいいか正直わからない」というときは、柏餅とちまきを1つずつ買うのが最もシンプルな解決策です。 最近のスーパーでは食べ比べ用の少量パックも充実しているため、コストを抑えながら両方楽しめます。
柏餅とちまきの違いを比較!形・材料・葉から読み解く
柏餅とちまき、どちらも端午の節句に食べるお菓子ですが、見た目も材料も食感もまったく別物です。このセクションでは、それぞれの特徴と違いをひとつずつ丁寧に解説します。
柏餅とは——あん入り餅×柏の葉が生む、香りと歯切れの良さ
柏餅は、上新粉(米粉)で作った餅であんを包み、柏の葉で二つ折りにした和菓子です。
柏餅の特徴まとめ
- 生地:上新粉を使用。蒸すことで生まれる歯切れの良い食感が特徴
- あんの種類:「こしあん」「つぶあん」「味噌あん」など種類が豊富
- 葉の役割:柏の葉の香りが餅に移り、風味をプラスする。また抗菌・保湿の役割も果たす
- Q柏の葉は食べられますか?
- A
葉が厚く硬いため、一般的には食べません。香り・保湿・抗菌を目的とした”ラッピング”としての役割です。
ちまきとは——笹の葉に包まれた、もっちり・ぷるんの餅菓子
ちまきは、餅菓子を笹の葉で円錐形に巻き、イグサで縛った和菓子です。
ちまきの特徴まとめ
- 生地:葛粉や上新粉を使用。もっちり・ぷるんとした独特の食感が楽しめる
- 味わい:あんこではなく、餅自体のほのかな甘みが主役
- 葉の役割:厄除けの力があるとされています
【比較表】柏餅 & ちまき——材料・葉・形・味を一覧で確認
ここまでの内容を、パッと見て整理できるよう表にまとめました。
| 項目 | 柏餅(かしわもち) | ちまき |
|---|---|---|
| 主な材料 | 上新粉(米粉)、あん | もち粉、上新粉、砂糖 |
| 包む葉 | 柏(カシワ)の葉 | 笹(ササ)の葉 |
| 形状 | 丸型、二つ折り | 円錐形 |
| 味の核 | 中身のあんこ(甘い) | 餅自体のほのかな甘み |
| 主な地域 | 関東・東日本 | 関西・西日本 |

あんこのある・なしの違いは大きいね!
なぜ端午の節句に柏餅とちまきを食べるの?由来と意味を解説
「なんとなく食べているけど、意味まではよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。柏餅とちまきには、それぞれ深い歴史的背景と願いが込められています。
柏餅の由来——「新芽が出るまで葉が落ちない」=子孫繁栄の願い
柏餅が端午の節句の縁起物として食べられるようになったのは江戸時代のことです。その理由は、柏の木の特別な性質にあります。
- 柏の木は「新しい芽が出るまで、古い葉が落ちない」という性質を持つ
- これが「親が子を見届ける」「跡継ぎが絶えない」というイメージと結びついた
- 結果として「家がずっと続く(子孫繁栄)」の願いを込めた食べ物として広まった
ちまきの由来——屈原伝説から始まった、厄除けの食べ物
ちまきの由来は、古代中国にさかのぼります。
ちまきが生まれたストーリー
- 古代中国の詩人・政治家である屈原(くつげん)が、旧暦5月5日に川に身を投げて亡くなった
- 人々は彼を慕い、供え物を川に流して供養しようとした
- しかし供え物が魚に食べられてしまうという問題が起きた
- そこで「邪気を払う力があるとされる葉」で包んで川へ流した
- 中国ではこの故事にちなみ、5月5日にちまきを供える風習が広がった
- この風習が日本に伝わり、「悪いものを追い払う(厄除け)」という意味を持つ食べ物として定着した
実は地域でこんなに違う!柏餅・ちまきの「中身と文化」マップ
「柏餅といえばこしあん」「ちまきといえば笹の葉」——そう思っていませんか?実は同じ名前でも、地域によって中身も形もまったく異なります。
柏餅のあんは地域で違う——「味噌あん」は実は江戸生まれ
柏餅のあんといえば「こしあん」か「つぶあん」をイメージする方が多いかもしれませんが、関東では「味噌あん」も定番の一つです。
地域別・柏餅のあん事情
- 関東(東日本):「こしあん」「つぶあん」「味噌あん」の3種が定番。味噌あんはもともと江戸で生まれた文化
- 関西(西日本):「こしあん」「つぶあん」が主流、京都・滋賀の一部地域では味噌あんも親しまれている
💡 味噌あんの柏餅は生地の色がピンク色に着色されていることが多いです。
ちまきにも種類がある——北陸・東北の「灰汁笹巻き」や鹿児島の「あくまき」
端午の節句のちまきは「笹で包んだ甘い餅」のイメージが主流ですが、ところかわれば形も変わります。
北陸・東北の「灰汁笹巻き(あくささまき)」や鹿児島の「灰汁巻き(あくまき)」も端午の節句で親しまれるちまきに似た伝統食ですが、灰汁に漬けたもち米を竹の皮で包み、煮込んで作ります。

きなこや砂糖醤油をつけていただくみたい。食べてみたい……!
まとめ
柏餅とちまき、どちらが正解ではなく「どちらも正解」。大切なのは、それぞれの意味を知った上で、家庭に合わせた楽しみ方を見つけることです。
端午の節句は、子どもの健やかな成長を願う大切な日です。「どんな願いを込めるか」を家族で話しながら食べる——それだけで、毎年の行事がずっと特別なものになりますよ。
